全日本リレー後の観光ネタとして、連れに提案されるまで全然知らなかったのだが、その業界ではかなり有名なイベントらしい。過疎と中越地震後の地域振興策として立ち上げられたようで、もう4回目ぐらいになるとか。
名前のとおり3年に1度開催の野外芸術祭で、十日町市内に点在する芸術作品を、地図とガイドブックを頼りに、自分たちで巡るという形式。エリアのほとんどが尾根沢の入り組んだ山村地帯、秘湯の温泉や、高原スキー場などもある。琵琶湖に匹敵するという面積に、点在する作品数は200以上、室内展示だと10:00から17:00までしか観られず、1日で全部はぜったい無理!2500円の公式パスポートは、作品番号のかかれたスタンプカードだった。
さーて、これは何かに似ているなあ~、って、これ、「車でロゲイン」やん?
作品番号がそのまま点数とはいかないところがちょっと違うだけで?
そうと気が付いた時点から、ルート検討に気合いが・・・!web情報からいろいろ考えるが、作品によって滞在時間が読めないところがいちばん難しいぞ。
とりあえず、日曜の宿が、アート作品の1つ、「脱皮する家」になったところから高得点は確実やね。(違うって・・)
全日本リレーの後、十日町で入浴、買い出し後、20:00チェックインにぎりぎり到着。もう周囲は真っ暗、かつかなり寒い雨が降り続いて、まずどこが宿なのかさっぱり分からない。なんとか小さな手書き看板の→を発見し、見に行ってもらう。しかし、建物には鍵がかかっていて誰もいない!といって戻ってきた。
web予約が入ってなかった?PC持ってないし、芸術祭事務所は時間外、携帯は圏外!?さてどうする・・・いろいろ思案するが、数分後、連れががんばって近所の家の門を叩いたかして、なんとか連絡をつけてもらえた。すぐ来るとのことでちょっと安心したが、こんな時間でこんな奥地で、どれだけ待たされるんやろ?
と覚悟した1分後ぐらいに、軽自動車がやってきた。ほんとに地元の人が運営してるんだ。その点ちょっと驚き。
そしてようやく建物に入ってみると、話のとおり全ての壁と柱と床が、彫刻刀で彫りまくられていた。とはいえ築100年以上?の雰囲気がとても柔らかく、アートな民宿、みたいなすっごく良い雰囲気。水回り部分だけは改築されていて、住環境も快適そう、ライティングも絶妙。脇にこたつがあるのもめっちゃ落ち着く。屋内をぐるぐる見ているうちにテンションあがってきて、なんだかこの騒動自体もアートの一部?とか思えてきた。
どうもうちらの予約と他の組のキャンセルが重なって、てっきりこの日は宿泊無しだと勘違いしたらしい。管理の方からずいぶんあやまってもらい、こっちは恐縮だったが、なんだかすごく地元の人と距離が近づいた感があってかえってよかったかも。いろいろ話を聞くこともでき、翌日のルート案の参考になった。
買い込んだ物と大量の蕎麦を茹でて、9時すぎてから遅い夕食+宴会。全員が空腹MAXだったのでしばらく黙々と食べ続けた・・・でも、いくら空腹だったからって、蕎麦茹ですぎ!(でもうまかったし完食。)
茅葺を覆うトタン屋根に激しく雨音の響く中、いろいろ疲れたので皆何も言わずとも早々に就寝。天井板が外されていて、梁の奥のほうまで見える。(そしてそこまで彫刻刀で彫ってある!)とても深い穴の底に寝ころんでいるようだった。
翌日も曇りがち、7時半に朝食を運んでもらい(これも近所の家からか、普通の手料理風、ご飯がうまかった)食べてるうちにまた管理人さんが来て、昨日のお詫びにとか、お土産までいただいてしまった。近くの棚田のコシヒカリ!やった~!
だらだらしてると展示時間が来るので、その前にチェックアウト。雨はやんだがかなり寒い。すぐ近くの別の作品と、棚田をみてから松代へ。昼近くにそこから移動して松之山温泉へ向かう。日本三大薬湯のひとつ、とかで、こんな標高高い山奥で、ものすごく塩辛い、しかも源泉85度!まさに本物の温泉、という感じだった。
昼食のあと、2箇所ほどまわるともう4時半ちかくなり、予定のすべては制覇できず。でも最後にいった鉢集落の展示で、作者の田島征三さん本人に会えるという(偶然にもトークショーの時間帯に到着した)超ラッキーなこともあって、充実の内容だったかと。
帰路、5時半過ぎると雨がだんだん白くなり、かなり大粒の雪になった。長野県へ抜けて高速に乗ると、小布施あたりからは晴れてきた。この日は太平洋側も雨だったのか、名古屋あたりまで普段より夜景がものすごく鮮明だった
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