2011年9月15日 (木)

金沢出張(21世紀美術館へ)

まだ暑い9月半ば、会議のために石川県庁へ。県外出張なんて、何年ぶりだろう?

会議は午後からなので、はやめに行って金沢21世紀美術館へいこう。ヴェネツィア行ったのにビエンナーレ見れなかったし、現代アートが不足気味だ~。

地下駐車場から外に出ると、むわっと・・・日本的な暑さ。

企画展は女性アーティスト特集だった。

自分がうけた印象を総括すると、命にまっすぐ真正面、という感触。

見上げる天井の高さから流れ落ちる血流。海の上、自らかたまりあってやぐらを組んだ人々。

天井からつらさがった黒いマイクの塊は、言葉の重さを目に見えるように表現したらこうなるか、というような重量感。

赤い仮装の女性たちのコラージュで作られた巨大な頭蓋骨、骨は死のイメージが強いが、この頭蓋骨コラージュに使われている写真の人々のたくさんの目(仮装のニットマスクにもたくさん目がついている)、目がきらきらしているからだろうか。

アジア系女性アーティストって、かなり活発なんだな。

常設展示の名物、スイミングプールとその他が見られなかったのがちょっと残念だったが十分楽しめた。学生の団体がいて、平日なのにかなりの混雑だった。レストランもミュージアムショップも充実していて、とても面白い。いいところやな~

会議は新しい石川県庁。郊外にそびえるツインタワーである。エレベーターで最上階へ行くと、360度の展望。豪勢です。たぶん夜は加賀百万石の夜景?てやつ。

会議終わって、せっかくなので帰りもちょっと寄り道する。行先は山代温泉。

総湯と共同浴場とどっちも入る。新しくなったという総湯はステンドグラスと九谷焼タイルがとてもきれい。塗りの美しい木戸も印象的。こっちも美術館のようだった。これこそにっぽん、満喫~。

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2010年3月24日 (水)

世界遺産、文楽!

友人が大好きだというので興味を持っていたのだが、歌舞伎とそう違わんちゃうん?と思っていたところもあって、この年になってはじめてみた。

そして涙が出るほど感動した。やっぱり最近和物がマイブームかねえ。

義太夫節もはじめて聞いたが、1人で4役も5役も演じわけているのもすごい。マイク使わないのも、やはり身体芸術としては当然でしょう。

そして気がついたのは、人形劇である文楽は、実は今のアニメ文化の源流ではないか?ということだった。解説に、江戸時代の一時期に歌舞伎よりも熱狂的なブームになった、と書いてあったが、これはもともとアニメぽいものが好きな日本人の心情に合致していたのかなあ、と納得。

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2010年3月 6日 (土)

ハプスブルグ展をみにいく

昨年ハンガリーに行ったのに、ほとんど何も観光できずに帰ってきたので、京都までハプスブルグ展を見に行く。

雨の土曜日で昼過ぎなのに、80分待ち。映像とかではないので進むやろ、と判断して並ぶことにする。実際けっこうスムーズに動いて、正味1時間ほどで中に入れた。

しかし、いきなり最初の展示が、明治天皇から送られたという日本画の展示で、半分は江戸の浮世絵、半分は宮中の花鳥画、これが相当に面白くてかなり時間をとってしまう。洋物見にきたのに和物からなんて、いや不意打ちやわ。

歴代当主の肖像画を展示した室の入り口に簡単な家系図があり、その前で見ていると、入れ替わり立ち代り、西洋暦女な人々がかなりアツく語っているのが見られてかなり面白かった。

素朴な感想だが、いままでのマリア・テレジアのイメージってなんだったの?というような、超美少女、しかも頭よさそう!な肖像画だった。(とはいえ晩年はああなるわけですが)

その後は山本でまんぼ食べて帰宅。(吉野はお休みだった・・・)やっぱ京都は粉もんうまいなあ・・・

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2010年2月13日 (土)

フランス大使館を観光する

 早稲田の前日は、知人おすすめの仏大使館のアートイベントへいってみることにした。

 この日も東京は名古屋より寒い。恵比寿から、ひとけのない都会のマンション街をてくてく歩いていくが、大使館近くになるとあちこち四方からたくさんの人が狭い路地にわらわら集まってくる。大人気、とはきいていたが、東京だとちょっと規模が違うかんじ。特にこの日は14時からアーティストのパフォーマンスがあるということで、入ってすぐの前庭にはすでに人だかりができていた。

お笑いコスプレユニットのレ・ロマネスクと、おしゃれーなワールドミュージック系のマイア・バルー。前のはたぶんフランス語がわかるともっと笑えそうで、そのへん自分の知識のなさがちょっと残念。さらに関西ならたぶん客のノリももっとよかったはず?

しかし、あまりに寒くて耐えられずに建物の中へ。

建物内は、すべての部屋が1人づつのアーティストによって展示室に変えられていた。廊下もイラストで描き潰されている。ゆっくり観られればよかったのだが、寒いのと腹が減ってきたのと、かなりの人でごったがえして、どこが「No Mans Land」やねん!

全体にはかなり楽しかったが、なんだか京大の構内を歩いているような、そんなカオスな印象だった。

というよりも、京大構内って普段のあのまんまでアートな空間なのかもしれん。昔教養部の地下で発見した、ほこりまみれの冷蔵庫。中を開けたら炊飯器が入っていて、その中に長靴が逆さにつっこんであった・・・・もし今、それをそのままきれいな部屋の真ん中においたら、たぶん何人かはこれはアートだ、っとまちがえるね・・・

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2009年9月24日 (木)

やなぎみわ「婆々娘々!」展

大阪のルーブル展の招待券をもらっていたので、最終日にやっと見に行く。

都会の美術館へ行く休日なんて、ほんとになかなかめずらしい。

感想としては、ルーブル収蔵品の中でも子供をテーマにしていたこともあって、あっちの絵画に頻繁に出てくる天使っぽい赤ん坊モチーフの由来とかは興味深かった。あと、フランスもやっぱり「古代エジプトが大好き!」みたいで(玄関みても当たり前か~・・・)

いいかたがわるいが、相当墓あばきしたらしい事実がうかがえた。

とはいえ今年の夏も欧州へいっていたこともあり、ヨーロッパ文化はいい加減飽きてきた感もあり、何を見てもけっこう普通ー、ふーん、へー・・・で終わってしまった。いかん、感度が鈍ってるかも、と思いつつ会場を出て、

上の階でやってたやなぎみわ展がめちゃくちゃよかった!

会場入り口でメイキング映像も流れていたのだが、パフォーマンス系からはじめたひとらしく、メイキング映像もそれ自体が作品といっていいような面白さ。

マイグランドマザーズ・シリーズ全作品、生の画面の大きさはやはり迫力。1枚づづの世界観が掲げてある詩?とあいまって、単純でない方向にひねりまくられてどっかにつれていかれる感じ。1枚づつ見て奥へすすむほど、その人の人生を眺めて、またその隣の人のを眺めて、といった感じになってきて、じわじわと圧巻。

ウインドスウェプトウィメン・シリーズ、でかさもちちもゴーカイで、おもわず自分も画面の作品のように、笑ってしまった。こういう気持ちよさを喚起させる作品って、久々に見られた!自分も、こんな嵐の中に立ったら笑うしかないもんな~。

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2009年1月21日 (水)

「チャイナ・アバンギャルド」展

足の故障のせいでここ最近数回の土日はほぼレスト。

普段はできないことをためてやっておこうとひらきなおってすごしているが。

この日曜はまだ行ったことがない大阪の国立国際美術館へ。

ちょうどやってたのが、「チャイナ・アバンギャルド」。

最大の感想は、なんや、あんたらけっこうわかってるやん、という一種の安堵というか納得というか。(作品はそんな安堵するような内容のものは少なかったけど・・)

そんなこととは無関係に、やっぱりヤン・フードンはよかった。アバンギャルドの最後にこれを見て、ほっとした感じ。

最近のどんな映画よりも映画的な、シャープで美しいモノクローム画面、細部まで計算されたショットの連続(不連続?)、意味深な雰囲気。しかも舞台は杭州の西湖。見せ方も、すでに始まっている映画の中にいきなり放り込まれるようなので、まずあわてて次々切り替わる、時系列もばらばらの8つの画面をすべて見ようとし、全体の物語を理解しようとするのだが、意味深な画面はなぞを残したまま容赦なくどんどん切り替わり、それがさらにサスペンスフルなイメージを増幅していく。

一通り観終わってわかることは、実はストーリーはない。ということ。このときようやくいま観ていたのは映画ではなく美術作品だったんだ、と気がつくのだ。

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2008年3月 4日 (火)

液晶絵画展

三重県立美術館で開催中の展覧会を見てきた。ここはわりとマニアック?で先鋭的な企画展をしてくれるが、今回はかなり面白かった。

 通常の展示と違って各作品に上映時間があるので時間の余裕が必要だった。4時に入ったので全てを見ることができず、少々もったいなかった。これはリピーターするか?以下ネタばれするけど印象に残った作品の感想。

サム・テイラー・ウッド作品、特に静物画?のほう2作品。ほっとけば腐ってしまうものの一瞬の美しさをとどめるためにこのジャンルの絵画が発生してきたのだろうが、現代では“ほっとけば腐ってしまう”ことを明示しなければならない、ということか。ピーター・グリーナウェイが映画「ZOO」で同じ事をしていたなあ。

ジュリアン・オピー作品、かなり好き。子供の頃、リアルな肖像画の前で、こいつ見てないところで舌だしたりせんかな?と思ったことがある。それを思い出してしまった。

ドミニク・レイマン作品、これはすごい。他人事のはずが当事者になってしまう理不尽さ。最初の衝撃から落ち着くと、その後はなんとかして画像の人物にちょっかいを出そうとあそんでしまった。

ビル・ヴィエラ作品、ガラス板の両面に映像があらわれているが、画面から外に光が全くもれていない。映写技術のほうがとても気になってしまった。

ヤン・フードン作品はアート系映画なみに重厚。初期のチャン・イーモウの映画みたいだ。

チウ・アンション作品は内容といい、画といい、諸星大二郎が動いてる。と思ってしまった。Ⅰも見たいな・・・

最後、別室の千住博作品、今回の目玉だけにさすがに圧巻。広い展示室の奥の壁一列、シャープ製液晶画面で作られた屏風。現代ニッポンの粋!といわんばかりだ。吉永小百合が脇に立ってそう・・・

動きについてはちょっとつっこみたくなるところもあったが、なによりこの空間を独り占めする贅沢感。昔の大名が屋敷の襖いっぱい障壁画をかかせて悦にいる気持ちってこんな感じか?とか思った。

ということでおすすめです。大阪と東京でもこの後やるとか。

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