液晶絵画展
三重県立美術館で開催中の展覧会を見てきた。ここはわりとマニアック?で先鋭的な企画展をしてくれるが、今回はかなり面白かった。
通常の展示と違って各作品に上映時間があるので時間の余裕が必要だった。4時に入ったので全てを見ることができず、少々もったいなかった。これはリピーターするか?以下ネタばれするけど印象に残った作品の感想。
サム・テイラー・ウッド作品、特に静物画?のほう2作品。ほっとけば腐ってしまうものの一瞬の美しさをとどめるためにこのジャンルの絵画が発生してきたのだろうが、現代では“ほっとけば腐ってしまう”ことを明示しなければならない、ということか。ピーター・グリーナウェイが映画「ZOO」で同じ事をしていたなあ。
ジュリアン・オピー作品、かなり好き。子供の頃、リアルな肖像画の前で、こいつ見てないところで舌だしたりせんかな?と思ったことがある。それを思い出してしまった。
ドミニク・レイマン作品、これはすごい。他人事のはずが当事者になってしまう理不尽さ。最初の衝撃から落ち着くと、その後はなんとかして画像の人物にちょっかいを出そうとあそんでしまった。
ビル・ヴィエラ作品、ガラス板の両面に映像があらわれているが、画面から外に光が全くもれていない。映写技術のほうがとても気になってしまった。
ヤン・フードン作品はアート系映画なみに重厚。初期のチャン・イーモウの映画みたいだ。
チウ・アンション作品は内容といい、画といい、諸星大二郎が動いてる。と思ってしまった。Ⅰも見たいな・・・
最後、別室の千住博作品、今回の目玉だけにさすがに圧巻。広い展示室の奥の壁一列、シャープ製液晶画面で作られた屏風。現代ニッポンの粋!といわんばかりだ。吉永小百合が脇に立ってそう・・・
動きについてはちょっとつっこみたくなるところもあったが、なによりこの空間を独り占めする贅沢感。昔の大名が屋敷の襖いっぱい障壁画をかかせて悦にいる気持ちってこんな感じか?とか思った。
ということでおすすめです。大阪と東京でもこの後やるとか。
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