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2008年3月20日 (木)

春の御在所岳

平日に、久しぶりに四日市へ。用事がすんで開放されたのは1時半。せっかく来てそのまま帰るにはあまりに天気がいい。行きしなに高速から見えた御在所岳に登るか、と思い立った。まだかなり白い雪が見えたが、きっといけるやろ、だめなら引き返すだけやし、と思って蒼滝駐車場までいく。車が一台止まっていた。平日でもやはり登山者はいるようだ。

とはいえこの日は化繊のスラックスにランニングシューズ、ユニクロダウンジャケットに手袋のみの、ものすごい軽装。しかも選択したのは裏道。稜線までずっと沢道なので一番雪が残っている可能性大、だったが、予想通り日向小屋からの道は真っ白。それでもかなり踏み固められていて、往来の多さがわかる。今日ついたばかりのような足跡も数人分あった。藤内小屋までは行こう、とおもいすべりやすい道を注意して登る。

藤内小屋には2時20分着。まだかなり日が高かったのと、ここまで来る道の状態から、下るほうが危険に感じた、のでさらに登ることにした。登ってしまえばロープウェイがあるし。

ところがここから雪の量が急に増え、しかも急斜面が続出、3歩に1歩は不意にすべるというような道のりになった。左方は急な沢なので、落ちるとマジ危険。登るにつれて傾斜も急になり、さらに日当たりがよくなると、半分解けてきた雪はもろくてひざまでずぼずぼうまる。途中で下ってくる登山者数名に会ったが、かなりの完全装備だった。それでは大変でしょう、といわれたが、本人もそのとおりやと思っている・・・最後の道のりは踏み出すたびに落とし穴状態だったが、何とか稜線に出た。ちょうど3時。尾根の向こうからスキー場のリフトの回る音が響いてきた。

稜線からは傾斜もゆるくなり、すべったとしても沢底まで落ちる危険はなくなった。10分すこしで山頂の遊歩道に出る。ちょっと命の危険まで感じながら登ったのがうそみたいな、整備された山頂。晴れた空に人気のないスキー場の雪景色はなかなかきれいだった。016 015

汗が冷えてきたので下山。90分で登った山をロープウェイは15分で下る。他に客はおらず貸切状態。真下を見てたらなかなかスリリングだった。すぐ横の中道はほとんど雪がない。やはりこちらをとおればよかったか・・・と思っているうちに下に到着。3時半には帰路についた。

春山初体験、ということになるのかな?教訓としては、雪をなめてはいかん、だった。

といっても、お手軽かつ本格的登山ができる、という点で御在所岳は好きだな。

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2008年3月15日 (土)

「ナイロビの蜂」と「ダーウィンの悪夢」

アフリカ関連の映画を2題。

一方はサスペンスドラマ、もう一方は丁寧なドキュメンタリーで、どちらもアフリカ諸国を食い物にしている欧米アジアの先進?諸国を告発する内容。

「ナイロビの蜂」は、医療支援と称して、アフリカ諸国の貧困層が新薬の実験材料にされている、という事実の告発活動側と、それを闇に葬ろうとする権力側との闘いが描かれている。前半はサスペンスでけっこう引き込まれる。後半はちょっとB級アクション化してしまうのだが・・・実際似たようなことがなされていても不思議ではないな、と思わせる迫力のメッセージドラマだった。

「ダーウィンの悪夢」のほうは、タンザニアのヴィクトリア湖周辺が舞台のドキュメンタリー。漁業が盛んで加工魚の輸出も活発なのに、なぜか現地の人は限界の貧困状態。その不可思議さ、理不尽さを追ううちに、この輸出サイクルが、戦争需要にからむ“死の”商品流通システム、だということがにおってくる。貨物飛行機は武器を積んで途中の国に降ろし、空のままビクトリア湖へ寄り、加工されたナイルパーチを積んで先進諸国へ運ぶ。当然日本も大量輸入国のひとつだ。ヴィクトリア湖はこの肉食魚のせいで生態系が崩れ、他の生物が激減して限界状態らしい。琵琶湖がこんなことにならないよう願うなあ・・・ドキュメンタリーらしく淡々とした客観的な映像が続くが、そのリズムで、ひたひたとせまる事実の恐ろしさ。最近話題の食品安全問題ともイメージは重なり、回転寿司や白身魚フライはもう食べられなくなる。

個人的には一番恐ろしい(こわい、じゃなくて)と思ったのは夜警の男へのインタビューシーンだった。

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2008年3月 4日 (火)

液晶絵画展

三重県立美術館で開催中の展覧会を見てきた。ここはわりとマニアック?で先鋭的な企画展をしてくれるが、今回はかなり面白かった。

 通常の展示と違って各作品に上映時間があるので時間の余裕が必要だった。4時に入ったので全てを見ることができず、少々もったいなかった。これはリピーターするか?以下ネタばれするけど印象に残った作品の感想。

サム・テイラー・ウッド作品、特に静物画?のほう2作品。ほっとけば腐ってしまうものの一瞬の美しさをとどめるためにこのジャンルの絵画が発生してきたのだろうが、現代では“ほっとけば腐ってしまう”ことを明示しなければならない、ということか。ピーター・グリーナウェイが映画「ZOO」で同じ事をしていたなあ。

ジュリアン・オピー作品、かなり好き。子供の頃、リアルな肖像画の前で、こいつ見てないところで舌だしたりせんかな?と思ったことがある。それを思い出してしまった。

ドミニク・レイマン作品、これはすごい。他人事のはずが当事者になってしまう理不尽さ。最初の衝撃から落ち着くと、その後はなんとかして画像の人物にちょっかいを出そうとあそんでしまった。

ビル・ヴィエラ作品、ガラス板の両面に映像があらわれているが、画面から外に光が全くもれていない。映写技術のほうがとても気になってしまった。

ヤン・フードン作品はアート系映画なみに重厚。初期のチャン・イーモウの映画みたいだ。

チウ・アンション作品は内容といい、画といい、諸星大二郎が動いてる。と思ってしまった。Ⅰも見たいな・・・

最後、別室の千住博作品、今回の目玉だけにさすがに圧巻。広い展示室の奥の壁一列、シャープ製液晶画面で作られた屏風。現代ニッポンの粋!といわんばかりだ。吉永小百合が脇に立ってそう・・・

動きについてはちょっとつっこみたくなるところもあったが、なによりこの空間を独り占めする贅沢感。昔の大名が屋敷の襖いっぱい障壁画をかかせて悦にいる気持ちってこんな感じか?とか思った。

ということでおすすめです。大阪と東京でもこの後やるとか。

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