28日の朝、快晴。下界は雲海。7時40分にホロンボハットを出る。基本的に来た道をもどるだけ。尾根の上でキボ峰に最後の一瞥、あとはだらだら道をどんどん下る。沢を7本越えると休憩ポイントの尾根。一気に下って、ポッドキャプスの丘をまき、森林地帯へ近づいていく。足の速いポーターたちは頻繁に行き来していて、今日も登山客は多い。車いすを運んでくるポーターを見て、?と思っていたら、手動の4輪車で登ってくる欧米人のおっさんに出くわした。かなり恰幅のいい人でめちゃくちゃ元気そう。4輪車は道幅いっぱい占領しているし、周囲は人だかりでいやでも目立つ。ポーターも人より倍は必要だろう。まあこの道ならキボハットまでは確実に登れるもんな。
そのうち木立が現れ、森林限界とはおわかれ。マウェンジ峰も見えなくなり、マウンディクレーター横の湿原をまいて、マンダラハットには10時20分頃についた。
サブガイドがやたら急がせるので、5分休憩しただけですぐ出発する。森林地帯のジグザグとした道を下っていく。ポーター道との分岐までで約50分、その後は傾斜がほとんどない熱帯林の中を歩いていく。初日にお昼を食べた休憩場所の橋で、日本人のおじさん1名にあう。どうでしたか、と聞かれて情報交換タイム。いままでサブガイド同士はしょっちゅうこんなことをして立ち止まっていたが、今度はこっちの番だ。その後若いカップル1組ともすれ違った。頭に手ぬぐい巻いてると日本人だなあとすぐわかる。農道を横切るところまでくると、韓国人の団体に会った。この団体さん、個々のバックパックにハングルの書かれた赤色の布製ゼッケンみたいなものをでかでかと着けているのでとってもわかりやすかった。(ちょっとださださ)
大きな滝壺を左にみて橋を渡り、民家もちらほら見えてきた頃、がきんちょどもがわいわいお出迎えしてくれた。タンザニアの小旗やカメレオンを手に、「フォトフォト!」とかいって小遣いをねだってくる。適当にあしらって、そこから5分でマラングゲートについた。12時38分。登りは2日かかった行程を4時間半強で降りてきた。まずは無事に登山終了だ。
入山手続きをした窓口で、今度は下山報告をする。また電話帳みたいな分厚いノートにサインする。ここまで降りてくると、やっぱり初夏の空気。季節感が狂うわ。手続き終了すると、途中で下山してしまったガイドが来ていて、登頂おめでとう、とか言ってくれた。そっちの事情を聞くと娘が腕の骨を折る大怪我をしたとかで、入院先のモシの病院から来たという。それは大変やわ。ということで途中で帰ったのもしゃーないか。
ゲートの広場は、これから登り始める登山客と、準備中のガイドやポーターたちで賑わっている。行きとはえらい違いだ。今がハイシーズン開始、といったところか。ここでも日本人グループを見かけた。とはいえ全体でも数えるほどしか見当たらなかった。やはりここまでくるのはそれなりの準備をしてくる人々だけなんだろう。
ポーターが運んでくれた荷物をひろい、すでに待機中の車に乗り込む。これもツアーで予約済みの車で、ドライバーはアルーシャから来た都会風のこざっぱりした若者。まずは下のホテルまでいく。今日これからの日程はそのホテルで昼食、その後アルーシャまで移動して1泊。ホテルのトイレで、久々の水洗式に感動してしまう。石鹸で手を洗ったら黒い泡がいっぱいたった。ロビーの応接セットで、ガイドが登頂証明書の紙にサインして渡してくれた。A3サイズの表彰状みたいな体裁をしている。ウフルピークまで行けたら金縁、ギルマンズポイントまでなら青縁らしい。実際にいっしょに登った(登頂証明できる)のはサブガイドなんだが、サインできるのは資格持ちのガイドだけなんだろう。
重要なのはここからで、それぞれにチップをわたさねばならない。最初は7人と言われていたのだが、ここにいるのはガイド、サブガイドとポーター2名の4名だけ。もう一人のポーターとコックは?と聞くが、事情があってこの場にいないという。ポーターだって最初に顔をあわしていないので本人か?とも思えてしまう。チップはグループで出しあってすでに小分けにしてあったので7人分全部渡したが、本当のところはちょっと疑問だ。とかいっても渡してしまったらもうしゃーないな~・・・・・
その後はレストランで貸し切りランチタイム。来るたび自分たちしかいないこのホテルは儲かっているのだろうか?
昼食後、外に出ると日本人男性が1名、付き添いと降りてきた。ホロンボで出会った団体の脱落者らしい。3700mで高山病がひどくなって下山してきたそうだ。残念そうにしていた彼は、他のメンバーが下山してくるまでここでずっと待っていなくてはいけない。このホテル、そういう人のためにもあるのか・・・
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