西銀座一気に北上
黒部五郎の西側斜面を一気下り。赤木岳、北の俣岳と越えて太郎平へいたる。
たいていこれで公称7時間らしい。予想では4時間。ほぼオープンのアップダウンの続く道で、赤木岳も北の俣岳もゆるやかで快適。
北の俣岳をすぎてから右足首上外側がピンポイントで痛み出して小休止。ひねったおぼえもないのに?太郎平小屋には8時半に到着。ほぼ予想タイムどおりだ。
広場のベンチで早速お弁当を食べる。暗い中で間違えないよう、筆ペンで大書してもらってあるのが強烈だ。少し日が差してきて、薬師岳方向がやや晴れてきた。この様子だと、今日も天気は持ちそう。
太郎平から、少し下ると鞍部にキャンプ場。そこから登山道は急な沢の中、水の流れる脇を登っていく。傾斜変換をこえてさらに登って薬師小屋。ここまで50分。登りは足も痛くなく、気が楽になる。いよいよ山頂部へ一気登り。真っ白なザラザラ道をジグザグジグザグ・・・稜線まできてすぐ山頂かと思ったが表示板には「あと30分」とある。まさかそんなにかからんやろうな~と思いながら、でも稜線は結構長く10分ぐらいで到着。薬師小屋から38分、ちょうど10時半だった。
この先の北側稜線の先には北薬師岳。予想外に切り立った急な岩稜のやせ尾根で、ここは公称コースタイムより時間がかかって48分。
北薬師岳を越えると、スゴ乗越小屋までだらだらと、かつ一気に下る。足が痛くてかなりきつい。間山まで1時間弱、なんとほぼコースタイムだ。間山はちょこっとした二重山稜だった。ちょうど正面の雲がきれて行く先の景色が見えた。
ここから先、スゴ乗越へ稜線はくだり落ち、急に切れ込んで、その奥にまた急斜面の山がそびえている。さらに左奥に連なる山は、背後に暗い雲をしょって影を隠していた。見るところ手前はスゴ、奥のやつは越中沢、いまから越えねばならぬ山らしい。うわ、きっつそ~・・・
間山の下の池からスゴ乗越小屋まで、コースタイム50分のところ30分かからなかった。ちょっと助かった気がして小休止する。
小屋は赤ペンキのはげ具合もいい感じのこぢんまりとした小屋だった。周囲の針葉樹の森ごと、厚めの雲にすっぽり巻かれて濡れていた。2人ほど登ってきて宿泊手続きをしはじめた。ちょうど13時だ。
さて、本日のクライマックス、スゴ乗越と越中沢岳。ここさえ越えればあとはどうでもたどり着けるはず。どうやら足の痛みはくだるときだけなので、激しくても登りなら、きっと大丈夫だ。しかし、小屋から最低鞍部までの降りだけでけっこう足に来てしぬ~。
で、鞍部からスゴの頭までの登り。いままでの北アルプスのなかで一番?きつい登りだった。傾斜がほとんど富士山八合目。あほみたいに登って、ちょっと左手を見ると、越中沢岳への鞍部より登っている?わざわざ登ってまた降るなんて、無駄やんけ・・・まあ平行移動するとよっぽど危険な崖でもあるんだろう、と気を慰めることにした。
あほ登りの後は、また岩をよじ登って、スゴの頭へ到着。40分ぐらい。ここまで来ると、山の斜面と高さの目測で、所用時間が推し量れるようになってきた。先を眺めて、越中沢岳の登りは、見えてるだけなら見積もって1時間。しかしさっきの登りで結構消耗したぞ・・・
越中沢岳は途中2回ほどロープもあって、なかなかに手強い山だった。高さはないけど100名山に匹敵すると思うほどの登りがいかも。
さてここで15時。さすがにつかれた。気持ち悪くなってきた。単に登りとか、重さはまだ大丈夫だが、平衡感覚がかなりやばい。切り立った斜面とかでくらくらしそう。そしてやっとはるかかなたに五色が原!小屋の赤い屋根も見える。あそこが今夜の宿だ!と指差して、目測ではあと2時間ぐらい。つまり17時着?そして振り返ってみれば薬師岳がきれいに見えていた。さらに奥に黒部五郎らしい山頂も見える。今朝あそこにいた、のが見えるのもすごい。つまりスタートとゴールがいっぺんに見えている。
越中沢乗越まで、わかりにくい道を探しつつくだって、木道にでたら楽に鞍部へ。鳶山が今日最後の登り。これも登ってる最中、右手の枝尾根にコンタリングで乗ってしまえば、わざわざ山頂まで登らなくても五色が原に出られるんちゃうか、とか考え出して腹立ってきた。へろへろになりつつもやっと登頂。そして後は木道で小屋まで。これもまっすぐ道つけてくれよ~と思うほどに山すそを大回りしていく。もうひらきなおってだーらだら歩く。ついたらさすがに今日最後の客だった。小屋の人に、なんか競技やってるひとでしょ?ときかれてしまった。
所要時間は12時間57分。天気がよかったせいもあるけど、さすがにアホやった。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント